Contents
年齢・性別
31歳・女性
現在の居住都道府県
新潟県
看護師として働いた(働いている)年数
10年
看護師を辞めたいと初めて思った年数
看護師になって3年半頃(25歳頃)
看護師を辞めたいと思った時、どなたかに相談しましたか
先輩看護師
看護師を辞めたいと思ったきっかけ
入院していた患者の中で、自宅に帰りたいが、自分でできないことが増えてしまったため、家族のことを考えると施設に行くしかないと諦めせざるを得ない方がいました。その時、私にもっとできることはないのかといった無力さ、患者様や家族にも負担を与えてしまっているのではないかという申し訳なさを強く感じたことがきっかけでした。それを機に自分が看護師を続けていいのか自身がなくなり、辞めようか本当に悩みました。患者様(男性)はもともと透析治療を受けていた方で、透析後、自宅で倒れているところを家族が発見し、入院しました。右半身麻痺になってしまったものの、患者様の意欲もあり、早期にリハビリを開始しました。その甲斐あって軽介助で身の回りのことがある程度できるようになり、脳梗塞に対する治療も内服のみになったころ、退院について話し合うことになりました。脳梗塞や透析治療については今後も付き合っていくしかないことは決まっており、患者様も家族も理解していました。ただ問題は自宅での生活がどこまでできるかというところでした。患者様の意思を尊重して自宅退院にしたいが、家族は介護が初めてで、お子さんは県外に住んでいて、仕事もあるため協力は困難であり、奥様も高齢で持病もあったため全ての介護をすることはできないということでした。リハビリを継続をしても、今後、さらなる改善は難しい状況でした。ご家族に患者様のリハビリの成果を見てもらったところ、一度は大丈夫といったものの、その表情は不安そうでした。奥様の介助の負担が大きくならないように、訪問看護など様々なサービスを利用する上での自宅退院の方向となりました。その上で、奥様に必要な介助の指導が始まりました。連日1~2時間ほど自宅介助の指導を行っていったのですが、指導していくにつれて奥様の顔にクマができて、食事も喉を通らなくなっていました。奥様は日に日に介助が思うようにできないことへの不安と、患者様を早く退院させてあげたいという焦燥感でいっぱいになっていました。ある日、いつも通りに指導を始めようとすると患者様が「もういいよ」と私に言いました。「家内がこんなになってまで帰らなくてもいい。見ていて辛くなってくるんだ。もう家じゃなくてもいい。」と、涙ながらに言いました。現状を知った家族も同意し、そこから施設入所に向かって準備が進められ、退院となりました。退院の日、患者様と奥様が私の手をとって「一生懸命に看護してくれてありがとう。」と笑顔で話してくれましたが、私は嬉しいような悲しいようななんとも言えない気持ちでした。その後もしばらくは働いていましたが、自分に合った看護ができる場所だと話す先輩看護師に出会い、私はここにいていいのかなといった色んな迷いが出てしまい、自分の気持ちと向き合うために退職しました。
看護師を辞めたいと思った時の職場
総合内科の腎臓病棟
解決策
きっかけをもとに先輩看護師に相談しました。先輩看護師は自分に合った看護ができる場所が見るかるまで転職を繰り返したそうです。そして、その当時の病院が適所だったと話していました。時間はかかったけど後悔はないし、今が楽しいと聞き、私も自分がやりたい看護を探そうと転職を決意しました。転職先では、在宅につながられる看護を学ぶことができ、地域で暮らす方のサポートをしていくことに魅力ややりがいを感じています。
転職することによって解決した場合の職場
総合内科の地域包括ケア病棟
今看護師を辞めたいと悩んでいる看護師さんたちへのアドバイス
私は転職をして、看護師として、今とても充実しています。看護師として、いろんな経験をすることで自分のやりたいことややりがいを見つけ、それに向かって歩き出していくことができます。ひとつの場所やものにこだわらなくてもいいと思います。経験値はいい意味でも悪い意味でも今後に影響していきます。辞めたいという意思があるときが自分の気持ちと向き合う好機です。あなたの転職をサポートしてくれる心強い方もいます。なにかを犠牲にしたり、必要以上に悩むことはありません。あなたを必要としている場所はたくさんありますよ。