看護師が身につけたい基本マナー 挨拶のマナー2

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看護師②

看護師になったばかりで、右に左にと奔走している人は多いでしょう。慣れない環境に必死になる中で挨拶について注意されると、なんでそんなことでと感じてしまうかもしれません。しかし、忙しい現場や集中して取り組まなければいけない現場こそ、挨拶の重要性が叫ばれています。挨拶は自然にでてくるものというイメージもありますが、仕事でおこなう挨拶にはトレーニングも必要。挨拶が良くなるだけで、職場の人間関係やコミュニケーションもスムーズになります。人に好印象を持たれる挨拶のコツや、挨拶上手になるためのテクニックを紹介します。

 

「声美人」になりましょう

女の子

挨拶は言う言葉や美しい例などある程度の形式や型が決まっています。しかし、形式や型を守れば良い挨拶ができるわけではありません。挨拶するときに大切なのは、表情や声のトーンです。朝は声がかすれやすく、良い声を出すのは難しいかもしれません。ちょっと意識するだけでも変化があるので、普段から明るい表情と活気がある声で挨拶するように努力してみてください。毎日生活していれば良いことも悪いことも起こるのが当たり前です。今日は寝起きが悪い、仕事が上手くいかなくて不安なんてことは日常茶飯事。しかし、不安や嫌な気持ちを抱えながら挨拶してしまうと、自分で思っているよりも声が暗く、表情にも陰りが出てしまいます。挨拶するときには、自分の気持ちだけでなく相手にどう思われるか、どのように挨拶すれば好感が持たれるかという視点が重要です。挨拶に適した声のトーンはもともとの地声によっても違います。基本的にはちょっと高めを意識すると、聞き取りやすく明るく感じるでしょう。また声のトーンに不安があるなら、まずは笑顔を作るところからスタートしてみてください。口角を上げて笑顔を作りながら暗い声を出そうとしても難しいはず。笑顔を作ることで自然と声のトーンが明るくソフトになります。かわいい猫の写真や優しい音楽を聴いて心を和ませてもいいでしょう。口は表情の印象を大きく左右します。口が緩んでいればだらしなく、口角が下がれば不満な表情にみえます。朝は顔の筋肉がこわばってしまう人もいるかもしれません。顔の筋肉を柔らかくほぐすには、筋肉トレーニングをおすすめします。朝のお化粧前にほほに空気を入れてから上下左右に動かしてみてください。また舌先を小鼻に向けて伸ばしてから左右の口角の端から出してみましょう。反対側の口角からも舌を出すと、口回りの筋肉をしっかり動かすことができます。口角を上げた挨拶ができるようになったら、相手の目を見たり、挨拶にプラスアルファの一言を加えたり徐々にレベルアップしてみましょう。相手から笑顔が返ってくる、天気の話や趣味の話が弾むなど反応があると挨拶も楽しくなります。義務感からでなく挨拶自体を楽しめるようになってください。

 

挨拶の合言葉

看護師③

社会人になってすぐの人だと、まず挨拶の言葉を自然に口に出すことから難しいでしょう。代表的な挨拶の標語が、『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』です。これは挨拶用語の頭文字を並べたもの。それぞれを見ていきましょう。

ハ … はい。

イ … いいえ。いらっしゃいませ。

オ … おはようございます。恐れ入ります。お世話になっております。

ア … ありがとうございます。

シ … 失礼します。承知しました。少々お待ちください。

ス … すみませんでした。

上記に加えて、にっこりした笑顔を添えてテキパキ動くことが挨拶の基本と言われています。上記はどれも社会で頻繁に使われている挨拶です。どれもすぐに言うことができるように、日ごろから笑顔でいう練習をしてみましょう。ただし、「すみませんでした。」は笑顔ではなくまじめな顔でいうようにします。『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』の言葉はまさに職場のオアシスで、その場を和ませて人間関係を円滑にし、生産性を向上させる役割を担っています。挨拶くらいで職場が変わるとは思えないなんて感じるかもしれません。しかし、どんな仕事をしていても「ありがとう。」ともいわれない職場は殺伐としています。仕事の中には、したくなかったもの、本来自分の仕事でないものもあるでしょう。そんな仕事をしても何も言われなければ、次第に意欲も下がって嫌々仕事をこなすようになってしまいます。また言葉があってもニッコリテキパキがなくなるとどうでしょうか。何かを頼んだ時にむっつりした顔やぐずぐずした態度で取り組まれると、印象は良くありません。仕事を依頼しにくくなったり、スムーズに話がしにくくなったりするはずです。『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』はそれだけ聞くと簡単そうに思われます。すぐにできることに感じられるかもしれません。しかし、本当に難しいのは、どんなときにも誰にでも、『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』を貫くことです。忙しい時や苦手な人と相対した時に、『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』をできているでしょうか。暇な時や仲が良い人にだけ、『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』では意味がありません。特に仕事仲間や患者さんからも、人や時間によって態度を変えていることがわかってしまうでしょう。自分はできていると考えている人こそ、『ニッコリ、テキパキ、ハイ、オアシス』ができているかどうか見直さなければいけません。

 

挨拶のマナー

女の人

挨拶のマナーはどこの職場でも言われるものです。社会人の常識として誰しもが挨拶はおこなうでしょう。しかし、挨拶はもともと心を開いて相手を受け入れる意味を持ちます。挨拶はその意味を知っておこなうのと、義務感から形式的におこなうのとでは大違いです。同じような挨拶をする中でも、なんとなく感じが良い、親しみを感じるという人はいるはずです。心地の良い気持ちが明るくなる挨拶は、人から好感を持たれるだけではなく、職場の空気も変える力があります。挨拶をきっかけにコミュニケーションが活発になります。挨拶は続けることが大切です。初めのうちはぎこちなくても挨拶を続けるうちに、自然とあいさつに適した笑顔と声のトーンが出てくるようになります。顔の筋肉をほぐしたり、挨拶の言葉を声に出したりとトレーニングを積むことで、明るい挨拶を身につけましょう。

 

続きとして、『看護師が身につけたい基本マナー 挨拶のマナー3』はこちら

 

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