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非常勤(パート・アルバイト)という働き方
常勤で働いていたものの、結婚や出産・子育て・家族の介護などの理由から看護師の仕事を離れる人がいます。
なぜなら家庭環境の変化により、以前と同じ常勤で働くことに不安を感じる人が多いからです。
そして家庭環境が落ち着き、看護の仕事へ復帰を考えても、同じ心配から常勤として働くことをためらう人がいます。
たとえば子供の発熱や介護中の家族の通院など、仕事を休まなくてはならないときでも、常勤では休みが取りにくい場合があるためです。
看護師の働き方は常勤に限らないので、常勤や正社員にこだわらず無理なく働ける職場を探しましょう。
短時間勤務のパートやアルバイトで働く方法も、選択肢のひとつです。
短時間勤務を選ぶと、希望条件に合う職場を探しやすい・残業が少ない・業務が限定的などのメリットがあります。
その反面、給料は常勤より少なく賞与や退職金はない場合があり、キャリアアップが難しい可能性もあります。
メリットとデメリットを照らし合わせて、短時間勤務を選ぶか検討しましょう。
看護師がパート・アルバイトで働くメリットとは
パートやアルバイトなど短時間勤務は、働き方の自由度が高く、家庭と仕事の両立がしやすいスタイルです。
仕事もプライベートも大切にしたい人に大きなメリットを、3つ紹介します。
短時間など希望する条件で働きやすい
常勤と違って短時間勤務は、プライベートの事情とのかねあいを考えた働き方ができます。
・子供がいるので夜勤はなしにしたい
・子供が保育園や学校へ行っている間だけ働きたい
・家族の通院や世話があり、週3日程度勤務したい
など、希望条件に合う求人を探せます。
短時間勤務は夜勤なしの職場が多数あり、日勤のみ希望の人も働きやすい環境です。
残業や時間外出勤が少なめ
短時間勤務を選ぶと残業や勉強会のための時間外出勤はほぼなく、プライベートに支障をきたす心配は少ないです。
アルバイトやパートが残業や時間外出勤をするには、労使協定を結ぶ必要があります。
そのため残業はほぼないかあっても少な目で、残業した場合は残業手当を受け取れます。
ただし残業代とは法定労働時間を超えた分に支給されるため、通常4時間勤務の看護師が1時間残業しても残業手当の対象にはなりません。
法定労働時間を超えない分は、残業した時間に時給をかけて支払われます。
業務が限定的な場合が多い
勤務時間が短いため、担当する業務は限定的な場合が多く、責任の重い仕事を任されることはほとんどありません。
役職や管理職は勤務時間の長い常勤の看護師が担当するため、短時間勤務では任命されにくいです。
仕事とプライベートの両立をはかるには、勤務時間内で業務の終わる責任の大きすぎない仕事が働きやすく、短時間勤務が適しています。
急に休む事情ができたとしても誰かに代わってもらえる業務の方が不安が軽くなり、働き続けやすいでしょう。
看護師がパート・アルバイトで働くデメリットとは
パートやアルバイトで看護師をする働き方には、メリットだけでなくデメリットもあります。
メリットとデメリットの両面をチェックして検討し、働き方を決めましょう。
この章では3つのデメリット、
・常勤に比べて収入は減少する
・賞与や退職金がない場合もある
・キャリアアップ、スキルアップが難しいこともある
について紹介します。
常勤に比べて収入は減少する
短時間勤務を選ぶと、長時間勤務の常勤よりも収入が減ります。
固定給が多い常勤とは違って、パートやアルバイトは出勤時間数・日数が給料に直接かかわるからです。
もし子供の急病や介護中の家族のけが、自分の体調不良などで欠勤すると、その月は収入が少なくなります。
祝日は休みの職場で働くと、勤務曜日が祝日にあたった場合も給料が減ります。
自分や家族の急用で休まなくても、連休の多い月は勤務日が減って稼げず、収入が不安定になることもデメリットです。
賞与や退職金がない場合も
短時間勤務の場合、賞与や退職金の出ない職場が多く、福利厚生など待遇面では常勤に劣ります。
常勤への充実した待遇は法律で一定の内容が定められており、長時間働き重い責任のある業務を担当する常勤が働きやすくするため、手厚い待遇が不可欠だからです。
パートやアルバイトの昇給は就業規則にあるとおりに、上がります。
「昇給あり」のまま全く昇給しなければ違法ですが、「業績による」「能力や功績により判断する」などの記載がある場合は、昇給がなくても違法ではありません。
キャリアアップ、スキルアップが難しいことも
責任ある仕事を任されるケースの少ない短時間勤務は、キャリアアップやスキルアップが難しい場合があります。
役職に就いて経験を重ねたり、勉強会へ参加して新しい知識やスキルを学んだりする機会がほとんどないため、レベルアップのチャンスは期待できません。
勉強会へ参加したい場合、参加できたとしても給料のつかない可能性があります。
看護師の派遣や短時間正社員という働き方
短時間で看護師として働くには、パートやアルバイト以外に、派遣や短時間社員の選択肢があります。
派遣は派遣会社へ登録し、希望の職場と面談などを重ねて合意があると派遣されて働く方法です。
メリットとデメリットをピックアップして紹介するので、見比べて派遣は自分に合う働き方か見極めましょう。
短時間社員とは厚生労働省が奨励する働き方の形態のひとつです。
詳しい内容を解説するため、概要を知り、働き方候補に加えてください。
看護師の派遣で働くメリット
パートやアルバイトと派遣を比べたとき、期待できるメリットは4つあります。
短時間勤務で重視する条件や仕事探しで気をつけたいポイントがあるか、目を通してみましょう。
・給与(時給)がパート・アルバイトより高いことが多い
派遣はパートやアルバイトより時給が高い傾向にあり、月給にすると差は大きくなります。
勤務時間は常勤に比べて短時間ですが、パートやアルバイトと比べると長く、その分給与額に反映されます。
・派遣会社から事前情報が得られるためミスマッチが少ない
派遣は派遣会社へ登録して職場へ応募するため、自分の希望条件に合う職場に出会う可能性が高い働き方です。
公開求人にはない情報を得られる場合があり、職場の内情を知って納得してから応募できます。
・派遣会社によるサポート体制が整っている
派遣会社の担当者が新たな職場探しを一緒に行うため、ひとりで求人を探してもなかなか見つからない人も安心です。
仕事を続けながら、プライベートと両立しながらの転職活動でも、派遣会社のサポート体制がありスムーズに続けられます。
・社会保険の加入や有給休暇もある
派遣の場合、登録する派遣会社で社会保険へ加入し、契約期間が2か月を超える場合は加入は必須です。
パートやアルバイトの社会保険加入条件に、1年以上勤務し続けることとありますが、派遣は2か月を超えると加入できる点はメリットです。
看護師の派遣で働くデメリット
派遣で看護師の仕事をする場合のデメリットもチェックしましょう。
メリットの方がデメリットよりも魅力的な場合は、派遣での働き方が合っているでしょう。
・契約期間が決まっており雇用が不安定
派遣での契約期間はあらかじめ決まっており、時期が来ると新たな職場を探さなくてはなりません。
勤務期間が長くなるほどキャリアアップの可能性がある常勤と異なり、派遣は雇用の不安定さも特徴です。
・派遣としては最長3年までしか働けない
職場への派遣期間は、労働派遣法で3年が最大と決まっています。
派遣先の職場の環境が良く働きやすいと感じても、3年を超えては働けません。
それ以上同じ職場で働く場合は、派遣先と直接契約を結ぶ必要があります。
もし直接雇用が叶わないとしても、新たな派遣先が派遣会社から紹介されます。
・仕事の範囲が限定的
パートやアルバイトより責任のある仕事を担当する場合があるものの、仕事の範囲は限られています。
それでも責任ある立場を担当することは珍しいですが、役職に就く場合は明確に責任の程度を記す必要があります。
短時間正社員制度とは
厚生労働省が奨励する「短時間正社員」とは、
・期間を定めず労働契約している
・時間あたりの給料と賞与、退職金などの算定方法がフルタイム正社員と同じ
この2つにあてはまる社員をさします。
現在注目を集める雇用形態で、家庭や育児と両立したい・プライべートを充実させたい・定年後も働きたいなどの希望を持つ人に適した働き方です。
ワークライフバランスを重視しつつ、パートやアルバイトでは難しいキャリア形成の実現をめざせる雇用形態のため、常勤が難しい人もキャリアアップをめざした働き方ができます。
「看護師としてレベルアップしながら働きたい」と高い就業意欲を持つ人の採用につながる、企業だけでなく社会的にもメリットの大きい制度です。
短時間正社員としてプライベートと両立して働くと、将来的にフルタイム正社員になれる時期が訪れたとき、キャリアを継続できます。
高い就労意欲とスキルを持った看護師をひとりでも増やすための雇用方法として、短時間正社員制度は大きなメリットがあります。
現在では導入する職場がまだ少ないため、今後の拡大を期待されています。
自分に合った働き方を探すために
ワークライフバランスを大切にして短時間勤務で働く場合、求める条件が複雑になりがちです。
自分に合った看護師の職場を見つけるには情報収集が肝心ですが、いくつも条件があると希望どおりの職場の求人を見つけることは難しいでしょう。
ひとりでは新たな職場探しが難しいと感じたときは、無料で利用できる転職コンサルタントの力を借りましょう。
希望条件をあらかじめまとめて転職コンサルタントへ相談すると、条件に合った求人を紹介し職場の雰囲気も教えてもらえます。
たとえば静岡県で短時間勤務を探すには、地元の派遣会社アクタガワHRMが正社員・パート・派遣などさまざまな就業形態の求人を扱っています。
地元の看護師の求人を探したいときには、頼りになる存在です。
そのほか、転職コンサルタントを利用するメリットを紹介します。
<転職コンサルタントを利用するメリット>
・最新の転職事情についてプロから情報を提供してもらえる
転職のプロなので、最新の看護師転職事情にもとづいた情報とアドバイスをもらえます。
自分の希望に合う職場か、内部事情をよく知る転職コンサルタントが見極めてくれます。
・希望就業先との連絡・調整を行ってもらえる
プライベートを大切にしながらや仕事を続けながらの職場探しは、時間が足りません。
転職コンサルタントは自分の代わりに希望就業先と連絡を取り、面接の日取りなどを決めてくれます。
・履歴書、面接対策など各種相談に乗ってもらえる
初めての転職活動でも、応募先に合った面接対策や履歴書の書き方などを教えてもらえ、わからないことをすぐに尋ねられます。
まとめ
看護師は常勤だけでなく、短時間勤務で続ける方法があります。
ワークライフバランスを大切にしつつ働きたいときは、短時間勤務も考えてみましょう。
パート・アルバイト・派遣・短時間正社員など、自分の希望に合った雇用形態で、働きやすい職場を見つけましょう。
複雑な条件に合う職場を探すには、転職コンサルタントが頼りになります。