旦那の転勤が多い看護師の事情 | 面接のポイントとおすすめの働き方

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看護師として働く上で、家族やパートナーの仕事の都合で一緒に転勤・転職をする方もいらっしゃるかと思います。初めての転勤についていなかなければならず、看護師として退職・転職を行わなければならない方も少なくありません。

この記事では、そのような状況で看護師が転職を成功させるコツをご紹介します。転職の有利な進め方と転職に成功した事例もご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

旦那の急な転勤…引っ越しと転職先の悩み

何度経験しても引っ越しは大変なものです。行政手続きや子どもの学校の手続きなど、諸々の手続きもとても面倒です。

子どもがいる場合は、自分は引っ越しせず今の場所で看護師として働き続けるか、という悩みもあります。

看護師の転職理由が「夫の転勤」の場合、転職先の印象はどのようなものになるでしょうか。

転勤に伴う面接のポイントについて、以下で詳しく解説していきます。

面接のポイント | 転職理由は「転勤のため」としっかりと伝える

曖昧な転職理由よりは、「転勤のため」と伝えた方が印象は良いでしょう。

また、再度転勤が決まった時にトラブルが起こる可能性もあるので、雇用側にはきちんと状況を伝えておく必要があります。

家族やパートナーが転勤族でついていくと決めた場合、「1つの職場でキャリアを積む」というスタイルはきっぱりと諦め、割り切って働くスタイルに切り替えなくてはなりません。

転勤の可能性があることも伝える

割り切って働くとは言っても、再度転勤の可能性がある場合は、必ず新しい職場にも伝えておくことが大切です。ある程度の勤務年数が決まっている場合は、「おおよそ2年から3年で転勤する可能性があります」と伝えておけば、雇用側も安心して採用することができます。

転勤が多くなり「一身上の都合で退職」という文字が職歴の欄に並ぶと、事情を知らない雇用側から見ると、すぐにやめてしまう看護師ではないかと疑われてしまう場合があります。

そのため、履歴書は一身上の都合ではなく「夫の転勤のため退職」と書いておきましょう。

夫の転勤が多い看護師におすすめの働き方・職場

仕事の都合で家族やパートナーの転勤が多い場合や、転勤を行う機会がある場合、看護師にお勧めの職場や働き方をご紹介します。

単発看護師として働く

「スポット」とも呼ばれる働き方で、病院の病棟担当、健診、人工透析、訪問看護、そして老人介護まで、単発で働く看護師は仕事の種類で困ることはありません。求人数はあまり多くありませんが、スクールナースと呼ばれる仕事が見つかることもあります。病院や施設勤務とは違った経験が得られるかもしれません。

全国転勤可能な大規模な病院や施設で正職員として働く

全国展開している大規模病院の看護師として働くこともおすすめです。

もしパートナーが転勤になった場合でも、転勤先の都道府県に系列の病院があれば、同じ法人間での異動が出来ます

職場の環境や人間関係は変わってしまいますが、病院の福利厚生や雰囲気はある程度一緒なので、馴染みやすいでしょう。

看護師の有効求人倍率について

看護師の求人がどのくらいあるのか、具体的な数字を見ていきましょう。

厚生労働省が公開している「 一般職業紹介状況」のデータを参考にします。

データ元はハローワークにおける求人・求職・就職状況から求人倍率を割り出したものです。

令和4年7月のデータを見てみると、以下の状況がわかります。

新規求人倍率 有効求人倍率
全職種 2.29倍 1.15倍
その他の保険医療の職業 3.83倍 1.67倍

参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000978506.pdf

求人倍率の現状を判断するときは、有効求人倍率を参考にしてください。

データによると、全職業の有効求人倍率と比べて、保険医療の職業の有効求人倍率は高いことがわかります。

別の項目に医師・薬剤師・保険師・助産師・医療技術者があるため、それ以外の医療従事者を保険医療の職業に当てはめることになるので、ここに看護師を含めて考えてください。

看護師の有効求人倍率が1.67倍なのに対し、全職業では1.15倍のため、看護師は売り手市場であるといえます。

転勤に伴う看護師の転職活動

家族の転勤が急に決まったときは、自分の転職活動で焦ってしまうことがあります。

焦って新しい職場を探しても失敗しやすいため、次に紹介する転職活動の進め方を確認しておいてください。

①スケジュール設計

まずは、転職活動がどのくらいの期間が必要なのか把握しておきましょう。

一般的な職業では、2~3か月かけて転職活動を進めるケースが一般的です。

看護師の転職の場合は、約1ヵ月で準備から内定まで進むことが多いため、スムーズな転職活動を進められるよう準備しておいてください。

転職活動が約1ヵ月間と短いのは、書類選考から面接まで数日で進められ、書類選考に通れば面接は1回のことが少なくないからです。

応募先に書類を提出してから採用までは、約1週間を目安にしておいてください。

特に人材不足ですぐに働いて欲しい医療機関では、内定までが早いのでスピーディな転職活動を心がけましょう。

 

転職活動の数か月間では、以下について考えをまとめておくのが良いでしょう。

  • 夜勤はどうするのか
  • どの仕事内容を選ぶのか
  • どのような待遇を希望するのか
  • 自分がいつまで転職したいのか

応募先の面接回数を調べておいて、入職までのスケジュールを立てておきましょう。

 

②情報収集

転職活動の大まかなスケジュールや考えをまとめたら、次は情報収集です。

医療機関の詳しい情報を集めながら、自分が希望する職場があるか調べていきましょう。

 

情報収集のやり方は、次のようなものがあります。

  • 知人から詳しい情報を聞く
  • ホームページから情報収集をする
  • 看護師に特化したコンサルタントに相談する

転勤先の医療機関に勤めている、または勤めていた知人がいるなら、内部情報まで詳しく聞くことができると思います。

ただし、そのような恵まれた状況は多くないため、一般的には医療機関のホームページから調べることになります。

規模の大きな医療機関なら大抵ホームページがあるため、大まかな情報は収集可能です。

小規模の医療機関だとホームページの情報が少なく、現場の雰囲気がつかみにくいかもしれません。

あまり情報が得られないときは、転職サービスのコンサルタントに相談する方法も考えておくといいでしょう。

 

③転職サービス・コンサルタントの利用

転職先の地域にある医療機関の情報収集は、コンサルタントの利用がおすすめです。

看護師に特化した転職サービスを利用すれば、転職市場の情報収集が楽になります。

転職サービスやコンサルタントの利用は無料なので、転職をスムーズに進めたい方は、サービスを利用してみてはどうでしょうか。

また、転職サービスは、以下のような転職に関する総合的なサービスが受けられます。

  • 自己分析のサポート
  • 履歴書や職務経歴書の書き方のサポート
  • 希望の働き方のサポート
  • 就職先との連絡や調整をしてくれる
  • 面接対策の相談に乗ってもらえる

コンサルタントが客観的に見て、適した働き方をアドバイスしてくれます。

今までの経歴や経験を聞いたうえでの働き方の提案があるため、自分にどんな働き方が適しているのかわからない方は活用してみてください。

転職コンサルタントに相談する

 

体験談:看護師職女性Mさん 急な転職活動でもうまくスケジューリングできた

 

夫の転勤が急に決まったため自身でも転職活動を開始し、転職コンサルタントも併用することにしました。

夫の転勤に伴う引っ越し作業や手続きがあるため、看護師としての転職活動は2か月と決めて活動を開始。その間に、自身でも知人に聞き込みをしながら、同時に転職コンサルタントも利用することにしました。

転職コンサルタントへは、ワークライフバランスを重視するよう、日勤のみの求人を探してもらうよう伝えました。とても親身に対応していただき、希望に合う求人先を紹介してもらい早めに入職を決めることができました。

急な転勤での引っ越しや手続きでバタバタしていましたが、転職活動をサポートしていただき助かりました。

とても感謝しています。

まとめ:急な転職活動でも焦らないで

夫の転勤が急に決まると、焦りだけが先行してしまうかもしれません。

新たな地域に引っ越すだけでも不安なのに、自分の転職先が見つからなかったらと思うと、大きな不安を抱えてしまうでしょう。

そのような状況でも、スケジュールを決めて準備しながら転職活動を進めていけば、焦る心配はありません。

引っ越しの準備等で忙しいときでも、無料で使える転職サービスがあるとわかっていれば、安心して転職活動が進められます。

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監修者プロフィール

東海林 さおり(看護師) 株式会社アクタガワ 看護師スーパーバイザー

東海林 さおり(看護師) イメージ

看護師資格修得後、病棟勤務・透析クリニック・精神科で『患者さん一人ひとりに寄り添う看護』の実践を心掛けてきた。また看護師長の経験を活かし現在はナーススーパーバイザーとして看護師からの相談や調整などの看護管理に取り組んでいる。

 

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