子持ち看護師の場合、現在の職場では仕事の負担が大きく、子どもとの時間が取れない、また体力的に厳しい、などと感じている人もいるでしょう。しかし、子育てと仕事の両立がしやすい求人を探したいと思っても、何を確認すればよいかわからないという場合もあります。ここでは転職を希望する子持ち看護師に適した求人の特徴についてお伝えします。
転職志望の子持ち看護師にオススメ 求人の特徴とは?
子育てを仕事の両立がしながら働きたい場合、残業時間や福利厚生、仕事内容について把握しておくことがポイントです。子持ち看護師の場合、残業が少ない職場を選ぶことが必要です。求人においては外来数などをチェックし、業務がどれくらい多いのかを判断することがポイントの一つ。福利厚生も要チェックです。時短勤務制度や託児所など、子育て支援制度があるかどうか、またそれを実際に利用している看護師がどれくらいいるかも確認するとよいでしょう。さらに、高い専門性を必要としていないなど仕事内容を確認することも、子育てと仕事の両立をするうえで必要です。
転職志望の子持ち看護師向け 求人の特徴①残業が少ない 外来数の表記有り
子育てしやすい求人の特徴としては、残業の有無や時間、相談可能、などと書かれています。残業に関する表記があるということは、ライフワークバランスを考慮した働き方を推奨しているということで、常勤でも子育てとの両立がしやすいと考えられます。外来数の表記があれば、業務の負担がどれくらいかを判断しやすくなります。たとえば、1日の平均外来患者数が40名であれば、1時間あたり対応するのが5名程度です。在籍している看護師数次第で、どれくらの業務負担なのか、また残業などをせずに業務が終わるかなどを判断やすく、負担の軽い職場選びができるでしょう。また、勤務体制にも注意が必要です。3交代と2交代では勤務時間が異なります。2交代であれば勤務時間は長くなるものの、まとまった休みが取れるので子持ち看護師にはおすすめです。さらにオンコールがあると急な呼び出しなどに対応しなければならないので、できればない職場を選んだ方が子どもとの時間を取りやすいでしょう。
転職志望の子持ち看護師向け 求人の特徴②時短勤務・託児所などの育児支援
子育て支援をしてくれる職場には、時短勤務制度があります。時短勤務制度は通常の労働時間よりも短い時間で働くことができる制度です。子持ち看護師はフルタイムで働くのが難しいものですが、時短勤務制度を利用すれば体力的にも助かります。パートやアルバイトといった雇用形態ではなく、正社員のままで勤務を続けられるので、収入面における不安も解消されます。長期にわたって正社員として勤務していれば、収入アップも期待できるでしょう。また、託児所がある、保育士が常勤しているなどの福利厚生が整っているかどうかをチェックしましょう。施設内や施設の近くに託児所があれば、お昼休みや休憩の時間に子どもの様子を見にいけたり、急に熱を出したなどの場合でも対応したりしやすいです。
転職志望の子持ち看護師向け 求人の特徴③簡単な医療行為
子育てしやすい職場を見つけるには、求人の業務内容の確認も重要です。専門性の高い仕事やスタッフ一人の負担が大きい仕事が多いと、子育てとの両立が難しくなります。できれば、健康管理など簡単な医療行為であることが望ましいです。その方が業務の負担が少なく、急に子どものことで早退したり休まなければならなくなったりしても、ほかのスタッフに代わってもらうことも可能です。ただし、職場が人員不足などの場合は代わってもらえず、なかなか休めないということもあるので注意が必要です。また、責任のある仕事に就いてしまうと、誰かに代わってもらえなくなることもあるでしょう。体力的負担だけでなく、精神的負担も大きくなります。
子持ち看護師のおすすめ転職先施設・働き方
看護師の職場は病院のほか、介護施設やクリニック、学校などさまざまです。施設によっては病院よりも介護施設やクリニックの方が、子育てとの両立がしやすいケースもあります。子育てをしながら働きやすい施設や働き方について紹介します。ただし、介護施設やクリニックであっても子育てとの両立が必ずしやすい、というわけではないので、求人内容をしっかり確認しましょう。
子持ち看護師おすすめ転職先①介護施設
子持ち看護師におすすめの転職先として、介護施設があります。中でも、有料老人ホームや特別養護老人ホームといった介護施設を検討してみましょう。これらの介護施設での業務は健康管理が主な業務です。バイタルチェック、点滴、服薬管理などで、看護師としての経験があれば難しくない仕事で、時間的にも余裕を持って仕事ができます。また、夜勤がない施設も多く、急変なども多くはありません。残業が少ないことも多いので、毎日決まった時間に帰宅できるでしょう。精神的にも体力的にも働きやすい職場と言えます。人員的に不足していなければ、急な休みにも対応してもらえます。中には人手不足の施設もあるので、在籍している看護師の数は要チェックです。
子持ち看護師おすすめ転職先②クリニック
クリニックは基本的に夜勤がありません。日曜日や祝日もお休みです。子育て中は夜勤には入れない場合も少なくありません。夫も夜勤のある仕事だったり、実家や義実家に頼ることができなかったりすることもあるでしょう。何より子どもに寂しい思いをさせてしまう可能性もあります。夜勤がなく、日曜や祝日が休みであるクリニックなら、子どもと同じライフサイクルで生活ができます。また、残業のないクリニックも多いのも子持ち看護師にとってはメリットです。帰宅時間も予測しやすいので、子育てと仕事の両立がしやすいでしょう。ただし、クリニックの場合、託児所は期待できません。看護師の人数が少ないクリニックもあるので、在籍しているスタッフの数と外来数が記載されているか求人をチェックしてください。
子持ち看護師おすすめの働き方:単発バイト・パート・派遣
子育て中の看護師にとって正社員で働くのが難しい場合もあります。そこでおすすめなのが、単発バイトやパート、派遣看護師として働く方法です。正社員にこだわると、通勤時間や幼稚園の場所などにおいて、都合のよい求人が見つからないことがあります。単発のバイトやパート、派遣など雇用形態の幅を広げることで、要望に合った求人を見つけられる可能性が高まります。夜勤なし、残業なし、勤務時間の希望が出せるなど、子育てをしやすい環境の職場であれば、幼稚園や学校から急な呼び出しなどがあっても対応しやすいでしょう。ただし、将来的に正社員に復帰できるかどうかはわかりません。看護師の求人募集は多く勤務先も豊富です。しかし、子育てが一段落して正社員で働こうとしても、待遇や仕事内容など自分の要望に合った職場が見つかるとは限らないことを念頭においておきましょう。
子持ち看護師 理想の転職を実現させる方法
子どもに寂しい思いをさせたくない、しかし看護師としてのスキルを活かして仕事がしたい、という思いを実現させるためにはどうすればよいのでしょうか?まずは情報収集が必要です。理想の転職を実現するためには、確かな情報を得ることが大切。その方法について説明します。
子持ち看護師 理想の転職を実現させる方法①同職の方への聞き込み
看護師仲間から情報を入手しましょう。看護師は転職する人も多く、さまざまな病院のリアルな情報を得やすいのです。実際に勤務していた病院のことなので、求人情報だけではわからない情報を得られるはずです。子育てをしながら仕事をしている人はどれくらいいるのか、働くママさんナースを支援する制度は利用しやすいのかなど、気になる点を聞いてみましょう。職場の雰囲気や実際の業務内容なども聞いてみることです。転職してきた人などからも積極的に情報収集をするのがおすすめですが、あまり根掘り葉掘り聞くとよい印象を持たれない可能性もあるので注意しましょう。
子持ち看護師 理想の転職を実現させる方法②転職サイトの利用
転職サイトを利用するのもおすすめです。転職サイトは看護師の転職に特化したものも多く、転職したい看護師や子育てをしながら仕事をしたいナースが知りたい情報を得やすい点がメリットです。特に地元に特化した情報を持っているサービスはチェックしましょう。地元の就職事情に詳しいコンサルタントが在籍していれば、内部事情を把握していたり、独自の情報ルートから、よりリアルで詳しい情報を得られたりする可能性が高いです。転職サイトはそれぞれ得意分野や特徴があります。無料で登録できるものがほとんどなので、複数のサイトに登録するのがおすすめです。多くのサイトに登録することで、より多くの情報を集めることができます。多くの情報があればその中から、自分に適した勤務先を見つけられる確率も高くなるでしょう。
まとめ
看護師は求人も数多くあります。有資格者でスキルのある看護師という仕事は体力的にも精神的にも大変なことが多い反面、多くの人から感謝されるやりがいのある仕事です。結婚しても、子どもができても、働き方次第でスキルを活かし、やりがいを感じながら仕事ができるのも魅力です。ライフステージに合わせた働き方を見つけ、子育ても仕事も充実させましょう。