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はじめに
看護師としての働き方の一つに、パート（非常勤）で働くという方法があります。
パートだと収入が減ってしまうのでは？責任ある仕事は任せてもらえないのでは？など、不安や疑問点もあるでしょう。
パートで働くのはデメリットだけではありません。
メリットも数多くあります。
本記事では、看護師のパート（非常勤）という働き方について、メリットやデメリット、向いている人はどんな人か、また仕事の探し方などを詳しくお伝えします。
パート看護師について深く理解し、自分に合った働き方を見つけるためのヒントになれば幸いです。
看護師のパート(非常勤)という働き方とは
勤務時間はどれくらいか？給与は日給か？時給か？など、パートとしての働き方について、正社員との違いや勤務時間、福利厚生などについて詳しくお伝えします。
勤務時間
パート看護師と常勤看護師の働き方において、勤務時間の長さは大きな違いの一つと言えるでしょう。
フルタイムで勤務する看護師は1週間に最大40時間勤務ですが、パート看護師の場合は40時間未満です。
パート看護師の場合、どれくらい勤務するのかを希望することも可能です。
短時間でもよい、という場合は希望に合わせた働き方ができます。
また、原則残業などはないケースは少なくありません。
勤務先によっても勤務時間が異なりますが、常勤で働くより短時間勤務になります。
給与形態
常勤看護師は月給制で給与が支払われますが、パート看護師は月給で支払われるとは限りません。
一般的には時給での支払いが多く、勤務先によっては日給制の場合もあります。
また、訪問看護などの場合件数制で支給されるケースもあります。
常勤看護師の場合、基本的に賞与がありますが、パート看護師の場合賞与がないことも少なくありません。
その分、常勤看護師と比べると年収が減ってしまうケースもあるでしょう。
福利厚生
福利厚生は職場に導入が義務付けられている「法定福利厚生」と、職場独自の判断で導入する「法定外福利厚生」の2種類があります。
「法定福利厚生」には、健康保険や厚生年金といったものがあり、「法定外福利厚生」には、住宅手当てや育児手当、特別休暇などがあります。
「法定外福利厚生」は、パート看護師よりも常勤看護師の方が厚待遇であることが多く、パート看護師は対象外になることもあるでしょう。
福利厚生に関しては勤務先によって違いがあるので、内容をしっかり確認することが必要です。
勤務地
パート看護師の場合、基本的に転居を伴う転勤などはありません。
希望する限り、勤務先を固定して働くことが可能です。
正社員看護師の場合は転勤の辞令などを受けなければならないこともありますが、パートの場合、転勤で家族と離れてしまう、引っ越しをしなければならない、といったことにはならないでしょう。
看護師のパートの働き方のメリットは？
残業が少ない、プライベートを充実できるなど、看護師がパートで働くメリットは少なくありません。
特にライフスタイルに柔軟性を求める人にとってはうれしいメリットが数多くあります。
仕事とプライベートが両立しやすい
パート看護師は勤務時間が長くてプライベートの時間が取れない、ということはありません。
仕事とプライベートを両立しやすいのは、パートとして働くことの大きなメリットです。
パート看護師は週に数回程度の出勤や1日に数時間、半日程度などの勤務時間で働くことが可能であり、仕事だけでなく、仕事以外の時間を自由に使えます。
また、シフト制勤務を採用している勤務先なら、自分の都合に合わせて勤務時間を調整することも可能です。
残業が少ない
勤務時間が限られているパート看護師は、残業をするケースは少ないです。
正社員の看護師だと、人員不足や業務量によっては残業をしなければならないことも多いものです。
しかし、パート看護師は残業をしなくてすむため、スケジュールも立てやすいでしょう。
約束の時間に遅れたり、キャンセルしたりせずにすみます。
残業で体力を失われることもなく、身体的にも負担が軽くなります。
万が一残業になったとしても、残業代は出ます。
精神的な負担が少ない
パート看護師は正社員看護師に求められるような重い責任がなく、管理職の仕事をすることもないため、精神的負担が軽減されます。
責任の重い仕事は精神的負担も大きく、ストレスになることもあるでしょう。
パート看護師には重い責任を負うといった精神的な負担がないので、ストレスもありません。
責任に対する負担がない分、自分の仕事に集中できるのもメリットです。
職場のトラブルに巻き込まれにくい
パートで働く場合、看護師同士で接する時間が短いため、職場のトラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。
それぞれの役割や責任を持つ正社員看護師の場合、お互いがコミュニケーションを密に取り合い仕事をしていく必要があるため、時には人間関係でストレスを感じることもあるでしょう。
パート看護師の場合、人間関係を構築するほどコミュニケーションを取る必要がないことも多く、適度な距離を保ちながら仕事ができます。
そうすることで余裕ができ、良好な人間関係を築いていくことが可能です。
看護師のパートの働き方のデメリットは？
メリットも多いパート看護師ですが、収入や社会保険などにおいてデメリットが生じることもあります。
デメリットを把握し、注意して勤務先を選ぶことが大切です。
正社員看護師と比べると収入が減る
パートで働くとなると、賞与や退職金などがないことが多く、正社員で働くより収入が減る可能性が高いです。
時間給で勤務するため、勤務時間が少なかったり、勤務日数が減ったりすれば、給料も減ります。
高収入を得るには、時給が高い勤務先を選ぶことが必要です。
また、有給休暇がなければ、休んでしまうとその分は収入になりません。
子どもが熱を出したり、急用で欠勤をしたりすれば収入が減ってしまうため、安定した収入を得るのは難しい場合もあります。
キャリアアップがしにくい
希望に合わせて働き時間を決められるなど、柔軟な働き方ができるパート看護師ですが、大きな仕事や責任のある仕事を任される機会は少ないと言えます。
キャリアアップを目指すには、責任のある仕事をして成果を出したり、知識や技術を磨くため教育や研修に励んだりする必要があります。
パートでの働き方ではキャリアアップは難しいでしょう。
特に管理職として働きたい場合は、常勤で働くことをおすすめします。
勤務条件によって社会保険に加入できない場合がある
勤務条件によっては社会保険に加入できない場合があります。
健康保険や厚生年金保険、雇用保険などの社会保険に加入できないと不安なものです。
しかし、社会保険への加入は労働時間や勤務日数などの条件があり、それをクリアしていないと加入できません。
パート看護師の場合、勤務時間が短いため条件をクリアするのは難しいでしょう。
社会保険に加入できず、配偶者の扶養にもなっていない場合は、国民健康保険や国民年金に加入する必要があります。
保険料は自己負担となるので、出費が増えてしまうのはデメリットと言えます。
看護師のパートの働き方に向いている人
パート看護師としての働き方に向いているのは、次のような人です。
・育児や家事など家庭と仕事を無理せず両立したい人
・看護師としてブランクがあり徐々に仕事復帰を目指したい人
・夜勤やフルタイムで勤務するのが体力的に厳しくなった人
・仕事もしたいがプライベートの時間をしっかり確保したい人
看護師のパートの働き方は、勤務時間や勤務日数を都合に合わせて選べる、シフトの融通が利きやすいなどといった点が特徴です。
上記のように、プライベートも大切にしたい、身体的にも精神的にも負担を軽くしながら仕事がしたい、などといった人に向いているでしょう。
看護師のパートの仕事の探し方
看護師のパートは病院のほかクリニックや診療所、介護保険施設や訪問看護ステーションなどいろいろな施設で募集をしています。
求人サイトや求人誌、ハローワークを利用して探すことが可能ですが、転職エージェントを活用するのも方法の一つです。
転職エージェントの活用する
看護師のパートの探し方として、転職エージェントを利用するのも一つの手段として検討するのをおすすめします。
転職エージェントには、自分では探すことのできないさまざまな条件の求人情報があり、それらの情報を提供してくれるだけでなく、仕事に就くためのさまざまなサポートをしてくれます。
担当者が給与や就業条件、仕事内容などについて詳しく把握し、それに見合った勤務先を探すほか、みなさんに代わって条件交渉なども行います。
年齢や希望の転職先、現在の仕事と比較した適切なアドバイスや今後の仕事の仕方など、転職活動全般にわたって相談にのってくれます。
自分だけでパートの仕事を探すより、効率的にまた個々のニーズに合った就職先をみつけられるでしょう。
地元の転職エージェントのアクタガワHRMは、静岡県で20年以上の実績があります。
転職希望者それぞれに合わせたアドバイスや求人情報、また職場のリアルな情報を豊富にお伝えすることも可能です。
まとめ
看護師のパートの働き方には、勤務時間を選べたり、人間関係の悩みが軽減されたり等のメリットだけでなく、収入が減る可能性やキャリアアップが難しいなどのデメリットもあります。
しかし、自分の希望するライフスタイルを実現できると同時に、看護師として充実して仕事をすることが可能です。
パートとしての働き方はデメリットもありますがメリットも多いものです。
また、近年ではパート看護師向けの研修を導入していたり、キャリアアップ制度などを充実させている施設も増えています。
キャリアアップを目指す人にとっては、うれしいことですね。
もし、看護師として仕事をしていきたいと考えるだけでなく、自分らしい生活を送りたいと考えているなら、パート看護師という働き方を選択肢の一つとして検討するのもよいのではないでしょうか。