看護師の副業はOK?在宅でもできるおすすめ副業と単発看護師の求人を紹介

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「もっと収入を増やしたい」

「看護師以外の仕事にも挑戦してみたい」

看護師として働いていて、希望どおりの働き方や収入が得られないときには、転職を考える方もいるでしょう。そこで考えられるひとつの方法として挙げられるのが「副業」に挑戦することです。副業することで収入を増やしたり、新しい仕事のやりがいを発見したりすることができるかもしれません。

この記事では、看護師は副業が認められているかどうかや、看護師の資格を活かせる副業を紹介します。副業の見つけかたも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の副業はしてもいい?


副業とは、本業とは別の労働で収入を得ることです。

正社員やパートで看護師として働いている方が、ほかの仕事で収入を得た場合に副業と呼ばれます。

副業をするにあたり、必ず押さえておきたいポイントは、本業の就業規則を確認することです。

勤め先が副業の許可を出していない場合には、副業が認められないばかりか、処罰を受ける可能性が生じるため注意が必要です。

 

近年「職業選択の自由」から、副業を認めている医療機関や施設は増加傾向にあります。

日本看護協会が2023年に発表した病院看護実態調査票によると、「副業・兼業の許可に関する規定がある」病院は全体の44.3%、「副業・兼業を全面的に禁止する規定がある」病院は、35.8%となっています。その他の病院においては規定が設けられていない・不明であるとされています。

各病院、施設の就業規則にもよりますが、規定されている内容としては以下のものがあります。

  • 副業・兼業の届け出があること
  • 本業務に支障がないこと
  • 機密事項が漏洩しないこと
  • 名誉や信用を損なう行為、信頼関係を破壊する行為がないこと
  • 就業により当院に利益を害することがないこと

 

このような内容から、副業をする場合は本業へ影響を及ぼさないこと、本業に不利益をもたらさないことが条件といえます。

また、副業をすることで確定申告が必要になるなど、総務部や人事部との連携も必要となります。

「周りにばれたくない」と思う方もいるかもしれませんが、所属する病院へは適切に届け出を出し、ルールに従い副業をしましょう。

また、副業での収入が20万円以上を超えると確定申告が必要です。

税金に関することは所属する病院にとっても重要であるため、正しく理解しておきましょう。

 

看護師が副業をすることのメリット


一方で、副業をすることで本業にもメリットがあります。

副業先での経験から、本業先へ新しいノウハウを持ち込めたり、違う業務にかかわることでスキルアップできたりすることです。副業をする職員の存在が周りの職員への刺激となり、雰囲気が活性化されるという側面もあります。

看護師が副業をするなら、看護資格を活かせる副業がおすすめです。

たとえば、介護施設、夜勤専従看護師、訪問看護師、健診・検診センター、イベントナース、ツアーナースなどは単発で求人が募集されることがあります。いつもの業務とは異なる業務にあたれるため、新鮮な気持ちで看護をすることができます。

「副業をしたいけれど、体力に自信がない」という方は、在宅ワークを視野にいれることもおすすめです。データ入力やアンケートモニターなどは、求人から仕事の完了までを在宅にいながらおこないやすい仕事です。また、看護師の知識を活かしてライティングの仕事をすることもできます。クラウドソーシングを利用し、普段目にする医療系や看護系のメディアの記事を執筆することも叶うかもしれません。

最近では、看護師の知識や経験を活かしてSNSで活動するインフルエンサーもいます。医療的な知識だけでなく、看護師の日常やあるある話、ダイエットや美容といった範囲を広げて発信していくのもひとつの方法です。

大前提として、所属する病院や施設に迷惑をかけないように個人情報の取り扱いには十分に注意する必要があります。

参考:2023年病院看護実態調査報告書|公益社団法人日本看護協会

 

看護師の副業がNGの場合はどんな時?


副業を認める病院や施設が増えるなか、副業を禁止している場合があります。都立・市立を含む国公立病院や保健所といった公的機関です。

公的機関で働く公務員には、私企業からの利益供与の禁止(国家公務員法第103条)ほかの職務の兼業の禁止(国家公務員法第104条)営利企業等の従事制限(地方公務員法第38条)が定められており、営利目的の副業が禁止されています。

その法律が、公務員の副業禁止の「3原則」です。

 

これらの法律により、公務員が無許可で副業をした場合には、懲戒処分や最悪の場合解雇されてしまう可能性もあります。

  • 信用失墜行為の禁止(国家公務員法第99条・地方公務員法第33条)
  • 守秘義務(国家公務員法第100条・地方公務員法第34条)
  • 職務に専念する(国家公務員法第101条・地方公務員法第35条)

これらの法律により、公務員が無許可で副業をした場合には、懲戒処分や最悪の場合解雇されてしまう可能性もあります。

 

ただ、以下の副業は認められていることがあります。

  • 家業の手伝い(農作業の手伝い、家族経営の店舗サポート)
  • 公共性のある活動(NPO法人、ボランティア活動、講師・講演活動)
  • 著作活動や芸術活動(執筆・音楽・美術など)
  • 投資(株式投資、FX取引、不動産投資、NISAなど投資信託)

このように現時点では、公務員が希望する副業をするのは難しいかもしれません。もっと収入を上げたい場合やほかの仕事もしてみたい場合には、転職を視野に入れ検討してみてもよいでしょう。

なお、非特定独立法人の国立病院機構、一般地方独立行政法人の県立病院や市立病院の場合は、公務員とならない可能性もあります。ご自身が公務員かわからない場合には就業規則や雇用契約書で確認してみましょう。

参考:一般職の国家公務員の兼業について|内閣人事局・人事院

 

看護師におすすめの単発求人!業務内容や活かせる知識を紹介


看護師の仕事を通して得た知識や経験はあなたの財産です。副業するなら、その財産を活かせるといいですよね。

おすすめは、前章で解説した介護施設や、夜勤専従看護師、訪問看護師、健診・検診センター、イベントナース、ツアーナースなどの単発求人です。医療に関する幅広い知識を持った看護師は、単発の求人先でも、即戦力となれるため重宝されます。

また、医療系の単発求人は、ほかの職種の単発求人と比べて比較的高単価です。

自分の空いた時間の勤務で、高い給料が得られるのはうれしいですよね。

単発求人の業務内容は、バイタルサインの測定、急変時の対応、注射をはじめとする医療技術が必要な処置などがあります。基本的な看護技術だけでなく、とっさの判断力が求められることもあるでしょう。

それ以外にも看護師が副業に活かせる知識やスキルは以下のとおりです。

  • 全般的な知識とアセスメント能力
  • コミュニケーション能力
  • 学び続ける姿勢

それぞれ詳しく解説していきます。

 

全般的な知識とアセスメント能力

看護師国家試験では、人体の構造と機能、疾病、社会保障制度に加え7つの専門領域など幅広い分野の問題が出題されます。辞書のように厚くて重い参考書を何度も見返し、試験対策をした方は多いのではないでしょうか。

こういった幅広い知識をもとに、看護師は、一人ひとりの状態に応じて多方面からアセスメントする能力を身に付けていきます。全般的な知識やアセスメント能力は、副業においても当然役に立ちます。

単発求人の場合、患者さんも初めて会う方ばかりです。カルテからの情報収集だけでは、すべての情報を取り患者さんの背景まで理解することは難しいでしょう。

しかし、脳梗塞の既往がある方の転倒リスクや、糖尿病のある方の皮膚トラブルなど、基礎疾患から関連付けたリスクをアセスメントしておけば、注意して観察することができます。アセスメントに基づき、急変リスクや危険を察知する能力は、経験とともに磨いてきた重要なスキルです。

 

コミュニケーション能力

看護師は患者さんとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。患者さんの情報を集めるためのコミュニケーションだけでなく、検査や治療の進行がスムーズなるよう、案内や誘導を分かりやすくおこなう必要があります。

対象となる患者さんは子どもから高齢者までさまざまです。それぞれの年齢に合った対応の仕方を身に付けているため、相手を不安な気持ちにさせない対応ができます。

単発であっても、患者さんからみたら雇用されている病院の一職員です。

信頼関係の構築に役立つコミュニケーション能力は、雇用する側としても求める能力の一つではないでしょうか。

また、コミュニケーションが必要な相手は患者さんだけではありません。単発求人の看護師には、一緒に働く看護師や医師・ほかのコメディカルとも良好な関係を築くスキルが求められます。単発の仕事であってもチームの一員である以上、働きやすい雰囲気作りは大切です。そこでも人間関係の基礎となるコミュニケーション能力は大きな役割を担っています。

 

学び続ける姿勢

医療は日々進歩するものです。新しい薬や医療機器、ケアの方法までも時代とともに変化していきます。看護師は、こういった新しい情報に常にアンテナを張り、取り入れる能力を自然に身に付けています。それは、患者さんへ安心・安全な看護を提供したいという心からきているのではないでしょうか。

日本看護協会が作成した「看護職の倫理綱領」の8条には下記のように明記されています。

「看護職は、常に、個人の責任として継続学習による能力の開発・維持・向上に務める。」

学び続ける姿勢を身に付けている看護師は、単発の仕事においても患者さんの不利益になりうることは声を出して発信できるでしょう。そういった仕事への姿勢は、質の高い看護を提供できる看護師と評価され、周囲の方からの信頼も厚くなります。

また、副業先での得た知識や経験を活かし、看護師として更なるステップアップが望めます。副業によって視野が広がれば、新たな目標が見つかるかもしれません。

参考:看護職の倫理綱領|公益財団法人日本看護協会

 

単発で働くなら介護施設がおすすめ

単発求人のなかでもとくにおすすめなのは、介護施設です。介護施設での看護師の役割は健康管理と投薬を含めた医療処置が中心です。

単発の求人では、バイタルサイン測定、注射、喀痰吸引、インスリン注射、胃ろうの管理、尿道留置カテーテルの管理などの技術が求められます。これまで経験を積んできた技術がメインであるため、落ち着いてケアに取り組めます。

また、介護施設は通所・入所の利用者さんがいますが、利用している方は比較的状態が安定しています。基礎疾患はあるものの大きな体調の変化はないため、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

本業では、バタバタと忙しくゆっくりと患者さんと関わりを持つことは難しいかもしれません。

しかし、ゆったりと利用者さんとコミュニケーションをとれる時間は、看護師としてふと心が安らぐ瞬間になるかもしれませんね。

 

 

看護師が副業をする際の注意点


副業をするときに必ず守ってほしいのは、本業の就業規則を確認することです。

前に述べたとおり、副業を禁止している病院もあります。就業規則を破って副業した場合には処分される場合もあるため、就業規則は十分に確認しておきましょう。

ここからは、副業が許可される場合にはどんな点に注意したらよいかを解説していきます。

 

本業に影響を与えない

当然ながら、本業に影響を与える働き方は避けるようにしましょう。本業の勤務以外の時間で働く副業ですが、その時間にも出勤が必要な場合もあります。本業の勤務先から指定された日程での勉強会や検診、面談などは、業務の一環です。時間外であっても、本業の職責はしっかり果たすよう気を付けましょう。

 

お金の管理

副収入を得る場合には、税金を含むお金の管理はご自身でおこなう必要があります。副業での収入が20万円を超える場合には確定申告が必要です。納税義務を把握し、適切な対応をしましょう。そのためにも税金の仕組みなどについても理解しておくことが大切です。

 

ルールを混同しない

副業をしていると、働き先のやり方の違いに戸惑うこともあるでしょう。なかには、自分のこれまでのケアとは違うやり方を推奨している病院や施設もあるかもしれません。

患者さんに不利益が被るのであれば声を上げる必要はありますが、あえてそうしている理由があるかもしれません。「間違っている」などと指摘するのではなく、改善点を提案しながら、よりよいケアに繋がるような行動をとれるといいですね。

また、それぞれの職場のルールを混同しないようにし、定められた規則は守るように注意しましょう。

 

個人情報の取り扱い

副業する際にいつもと同じファイルやメモなどを使うことがあるかもしれません。しかしその中には個人情報が記載されていることも……。

患者さんの情報だけでなく、同僚の情報が書かれたものであっても、外部に個人情報が漏れないよう注意が必要です。本業用のグッズと副業用グッズはできるだけ分け、個人情報が流出しないように注意しましょう。

 

体調管理

副業は、本業の休みの日や夜勤明けなど空いた時間におこないます。稼ぎたいという思いから、無理な働き方をすると、体調面に影響を及ぼすことも。

健康を損ねてしまえばどちらも休まなければいけなくなります。また、どんなに看護の仕事が好きであっても、毎日働くことは精神的負担もかかります。仕事を忘れてリフレッシュする時間も確保しながら、心身ともに健康な状態で働くようにしましょう。

 

看護師が副業を見つけるためのおすすめ方法


看護師が副業の求人を探すときには、インターネットで検索する方が多いのではないでしょうか。

副業を探すときにおすすめの方法は、転職サイトを利用することです。

とくに看護師の求人に特化した転職サイトは、幅広い求人の取り扱いがあります。

取り扱う求人が多いということは、よい条件の求人も集まりやすいということです。正社員としての働き方だけでなく、派遣や単発求人など、希望する求人の情報が見つかります。

また、転職サイトの強みのひとつに「求人数の多さ」があります。

興味のある求人を見つけたときには、すぐに求人へ応募できます。条件のよい求人は競争率も高いため、スピーディーに話を進められる転職サイトの方が副業を見つけるにはおすすめです。

「ふじのくに静岡看護師求人ナビ」では、専任のコンサルタントがあなたの希望をしっかりとヒアリングし、副業先を見つけるサポートができます。

転職サイトを利用し、多様な求人のなかから自分の条件にピッタリ合った副業先を見つけましょう。

 

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看護師が副業するときには、本業の就業規則を確認することが大切です。就業規則を守り、正しい手続きのもと副業を始めましょう。

また、公務員は副業が原則禁止されています。公務員で副業に興味がある場合は、転職も視野に入れながらじっくり考えてみましょう。

看護師の資格を活かした副業にはさまざまなものがあります。単発求人の介護施設や夜勤専従看護師、訪問看護師などは、これまでの知見を十分に発揮できます。

また、在宅でも看護師の知識や経験を活かし働くことが可能です。

単発求人では、看護師の経験で得た医療全般の知識やアセスメント能力・コミュニケーション能力・学び続ける姿勢を活かせます。なかでもおすすめなのが、看護師としての経験をフルに活かせる介護施設の単発求人です。

ふじのくに静岡看護師求人ナビでは、あなたの希望や条件に合ったおすすめの求人を専任のコンサルタントが紹介します。

看護師の副業は収入だけでなく、やりがいの発見や新しいことへ挑戦するきっかけにもなります。転職サイトを活用しながら、自分にピッタリの働き方を見つけてくださいね。

まずはお気軽にご相談ください。

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監修者プロフィール

酒井 隆之 株式会社アクタガワHRM コンサルタント

酒井 隆之 イメージ
大学卒業後、静岡県の大手求人情報誌発行会社に営業、制作として従事。 県内のあらゆる業種の求人開拓、詳細なヒアリングからの求人広告を制作。 またグループ会社の人材派遣・紹介会社で営業、コーディネーターを担当。 人材ビジネスに15年以上身を置くその経験と実績から、 転職者の可能性を広げる幅広いサポートを行っている。

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